ボストンの馬々

毎日通る道に、大きな馬の像があります。

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こちらがその馬の像。
パカッと口を開けて佇むさまは阿形のようです。少し離れたところにもう一頭同じ像がありますが、こちらは吽形のように口を閉じてはいません。写真だと分かりにくいですが、かなり大きい上に高い台に乗っているので(像と言うのは得てして台に乗っていますが)、インパクトがあります。

先日、この馬の下を通って大きな通りに歩いて来たら、突然本物の馬が登場しました。

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観光用の馬車のようです。
喜んで近寄った子供達をブルンッ!!と一喝。私も子供と一緒にいなされました。

ふと思えばHONDAのカブが果たしている役割も、ずっと遡ると元々は馬がしていたことです。

遠い遠い昔、長距離を移動する手段が馬や馬車しかありませんでした。日本には明治時代まで馬車も無く、移動はもっぱら籠か徒歩。戦争や耕作、荷物の運搬には馬が使われることもありました。馬のは移動のサポートだけでなく、人間の仕事のサポートもしていた訳ですね。
馬は生き物ですから、当然餌を用意しなければなりません。病気にも気を付けなければいけないですし、扱いやすさも馬によって千差万別、個体差があります。そしてどんな馬でもしばらく歩くと疲れてしまいます。人間が馬に長時間乗って移動するのも疲れます。
日本に馬車が発達しなかった理由は、はっきり分からないそうです。色々な説が唱えられている中の1つに、日本では長らく馬の去勢手術が出来なかったことがあるそうです。去勢されていない馬は暴れのたくり手に負えません。いなされただけでも怖じ気づいてしまったのに、暴れ馬なんて近付くことすらできません。
扱いには手がかかるけれど、馬は人間に取って有益な家畜には違いありませんでした。「馬力」という言葉があるように、馬は力持ちですし、足も速くて頭も良い。飼い馴らせば人間に従順でよく働きます。

自動二輪車や自動車は、馬の良いところを持ちながらも欠点を取り除いたものです。カブは「仕事用の原付バイク」という斬新なコンセプトと、それを実現させる技術力で大ヒットしました。でも馬が発展して自動車になったと考えると、もともと馬は仕事のサポートをしていたのですから、「仕事用のバイク」というのは作られるべくして作られたのかも知れません。

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About mikikumekawa

粂川美紀 Miki Kumekawa 千葉大学大学院工学研究科デザイン科学コース特任助教時代に、独立行政法人日本学術振興会「組織的な若手研究者等海外派遣プログラム」基金により、米ハーバード・メディカル・スクール ブリガム&ウイメンズ病院に客員研究員として滞在しました。このブログはその時の記録です。
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