Tinaへのインタビュー

今日でワークショップも3日目。昨日、今日までに2人のリサーチャーにインタビューをしました。
ワークショップの会場は、大きなホテルの会議フロアです。何部屋かを貸し切り、参加者がそれぞれのチームで作業しています。
1人で複数のプロジェクトに参加している人もいるので、皆さんとてもお忙しい中、私のために時間を割いてくれました。

一人目はこの前もご紹介したTina Kapurです。Tinaは同じ研究室のメンバーでもあり、普段からお喋りはしていますが、今回は改めてインタビューしました。

Tinaの経歴はMIT(マサチューセッツ工科大学)でコンピューターサイエンスのPhDを取得した後、GEに勤務。それから紆余曲折を経てBWHで研究するようになりました。元々、医用ソフトウェアの開発が専門だそうです。
最初にTinaにインタビューを頼んだ時、彼女はとても忙しそうで
「今日は難しいから、明日でも良い?」
と言っていましたが、夕方頃に私の所に来て
「ミキー、今からインタビュー受けられるよー」
と言いました。
「忙しく無いんですか?」
「忙しいけど、疲れたから気分転換したい・・・」
「な、なるほど。分かりました。」

そういう訳で早速インタビューを開始しました。

まずはTinaのトランスレーショナル・リサーチのプロセスについて質問しました。
「とにかくフィールドで観察すること。フィールドに行かないと、何もアイデアがないのね。ミキの言う『問題』について、どんなものがあるのか分からないから。・・・問題には2つあると思う。1つは人間側の要求で、もう1つは技術的な問題。私たちがぶつかるのは、技術的な問題が多いね。とにかくよく見て現場を見て・・そしてブレインストーミングを始めて、ここはコンピューターがやった方が早いか、人間がやった方が良いかということを考えるの。何度も何度も現場を観察することにしているよ。こういうことは医師ではなくエンジニアがやるようにしている・・・それは医師は忙しくて時間が無いから。」
「手術の現場では、医師と一緒に観察してるんですよね?」
「そうそう。だから私は自分の観たこと、考えたことをワークフローにして医師に見せることにしているよ。」
「それは知識や理解を共有するためですか?」
「うん。」

それからTinaにオープンソースについても聞いてみました。
「オープンソースの長所は・・・無料で使えるということ。これでユーザが増えるし、そして沢山の人と繫がれること。それからユーザが機能拡張することが出来るということ。」

Tinaは「iGyne」という医用画像ソフトの開発をしています。iGyneの「Gye」は「gynecology」つまり婦人科のことです。彼女は子宮頸ガンや婦人科系統のガンのためのSlicerを開発しています。

Tinaのトランスレーショナル・リサーチは、
・現場で問題を発見すること
・医師と情報を共有するために、エンジニアとして考えたことに関するワークフローを作成していること(ビジュアル化)
・ブレインストーミングによる解決案の提案

またTinaはオープンソースの利点として
・無料であること→価格面での使用のハードルが下がること→沢山の人達がコミュニティに参加出来ること。
・機能がユーザによって拡張されること

以上は純粋なるインタビュー結果ですので、これから分析し、考察して行きます。

こちらはある日のTina@BWHです。

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About mikikumekawa

粂川美紀 Miki Kumekawa 千葉大学大学院工学研究科デザイン科学コース特任助教時代に、独立行政法人日本学術振興会「組織的な若手研究者等海外派遣プログラム」基金により、米ハーバード・メディカル・スクール ブリガム&ウイメンズ病院に客員研究員として滞在しました。このブログはその時の記録です。
カテゴリー: トランスレーショナルデザイン, 開発 パーマリンク

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