インタビュー調査はどんな時に行うかと言うと、
・仮説を作る時
・潜在的な構造を明らかにしたい時
などです。
これに対してアンケート調査は、
・仮説を検証する時
などに行います。もちろん、アンケート調査でも多変量解析などでは潜在的な要素を明らかにすることが出来ます。ただしこの場合も、アンケートを作成する時点でなんらかの仮説を持っていないと作成出来ません。
これから調査することについて、本当に何も分からないから、とりあえず・・・という場合に行われるのがインタビュー調査もしくは観察調査です。
インタビュー調査にも色々な方法があります。
例えば専業主婦の家事の実態について知りたいとします。この時、
「あなたの日常の家事について、自由に話して下さい」
とだけ言うと、相手によっては有益な情報をどんどん話してくれるかも知れませんが、話すのが苦手な人の場合には、質問が抽象的過ぎて何を話したら良いのか分からない・・・ということにもなりかねません。また、話がずれて行ってしまう場合もあります。
そこで、もっと細かく質問を用意するとします。
「あなたはどんな家事をしますか?洗濯はしますか?料理はしますか?掃除はしますか?」
「洗濯についてどう思いますか?面倒ですか?どこか面倒ですか?すべて1人でしますか?子供や夫は手伝ってくれますか?」
これだと相手は答えやすい反面、アンケート調査のように想定内の回答しか得られません。「自分が知らないことを知る」ことが出来なくなってしまいます。
この中間がが、「エピソードインタビュー」です。これは知りたいことについて、あらかじめある程度の質問を準備して行く方法です。質問はざっくりしており、自由に話して貰いながら、時折用意した質問を入れることで話がそれること、発話しにくいことを回避します。
今回はこの「エピソードインタビュー」という形式をとりました。
質問は
「トランスレーショナルリサーチについて」
「あなたのトランスレーショナル・リサーチの方法は?」
「オープンソースの特長についてどう思うか?」
これに、話の進行によって他にも質問を入れました。
この方法は高齢者や主婦へのインタビューにおいて、これまでにもよく使用して来ました。
日本人の場合は話が続かないか、長くなってどんどん脱線してしまうことが多いので、この方法は便利でした。
ところが今回は皆どんどん話して下さったので、途中で自由発話でも良かったかと思いました。とにかくアメリカの人達はよく喋ります。それも支離滅裂に思いついたまま話すのではなく、きちんと理論的にまとまった話が進みます。メンバーも皆、理論的な仕事をしている人達だったので余計でしょうけど。
ただ、最終的にはこの手法で良かったです。今回はワークショップの合間をぬって行ったインタビューだったので、時間的な制限がありました。自由に話して貰うよりは、ある程度質問をしながら答えてもらう方が、時間のコントロールがしやすいということが分かりました。
これはエピソードインタビューの利点として、今回あらたに気付いたことでした。