手術の観察 前編

無事にAMIGOの研修を終えた私は、昨日初めて手術の観察調査をさせて頂きました。

と言っても私が観察したいものは手術そのものではありません。臨床現場にエンジニアが入り、そこで開発の要求を得る、または作ったものをテストするというBWH(ブリガム&ウイメンズ病院)特有の環境での「開発のようす」が観察対象です。
そしてエンジニアである波多先生やサムさんが、どんな風に医師の要求を汲み取っているのかを調査させて頂けることになりました。

最初はこんなことが実現するとは思っていませんでした。話を聞かせてもらうだけでもありがたいと思っていました。ものづくりの方法論を研究している人は沢山いますが、実際のものづくりの現場に張り付いて観察調査やインタビューをし放題という報告は、聞いたことがありません。特にメーカなどの企業は、こういう部分は閉じています。しかも病院のような特殊な場所での開発を、すみずみまで(会議から手術まで)見せて頂いたのは、世界に沢山デザイン方法論の研究者がいようとも、おそらく私一人だと思います。

全部波多先生のお陰で実現したことです。シャドーイングから手術室の見学、ソルトレイクシティでの豪華キャストへのインタビューなどなど、次々と大胆な提案をする波多先生にはじめはいちいち驚き、
「え、そんなことしていいんですか?」
と聞いていました。そして毎回、
「ええんちゃうー?なんでダメなの?」
「(インタビューする人などに)どうせもう二度と会わへんやん」
と言って頂き、そのうち段々とこの「波多イズム」に馴染んできました。

そして手術中の開発について、エンジニアの思考プロセスを調査させて頂くのに、波多先生にお願いしました。なんだか面白い発想が出て来そうですし、これまでに聞いた開発の話もとても面白く、そして私が知りたいこともよくご存知だからです。

こちらがAMIGOの扉です。

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中の撮影は控えましたが、今日も「Facebookに皆の写真を載せたい!」というスタッフのために、全員でこの中で記念撮影をしたりもしたので、スタッフだけならば撮影も可能のようです。患者さんは写してはいけない、というのは病院のオリエンテーションで注意されました。それにしても、なんともオープンですね。

後半に続く。

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About mikikumekawa

粂川美紀 Miki Kumekawa 千葉大学大学院工学研究科デザイン科学コース特任助教時代に、独立行政法人日本学術振興会「組織的な若手研究者等海外派遣プログラム」基金により、米ハーバード・メディカル・スクール ブリガム&ウイメンズ病院に客員研究員として滞在しました。このブログはその時の記録です。
カテゴリー: トランスレーショナルデザイン, 開発 パーマリンク

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