このブログでもおなじみになりつつあるTinaの部屋の扉に、一枚の紙が貼ってあります。その紙に
Tina Kapur (※Tinaのフルネーム)
You are friend of AMIGO !
と書いてあるのを見た時、なんだこれは?と思うと同時に「You are friend of AMIGO !」という語感の良い表現がすっかり気に入ってしまいました。そのまま意味を考えれば「あなたは友達の友達です!」と言っているのだから何かおかしいですが。その時はそこまで考えませんでした。
そして研究室に通い出して2日目、私はあることに気付きました。皆が首から下げている病院のIDカード・・・のストラップと、自分のストラップが何か違うような・・・。
これまでの写真をダイジェストで見てみますと、↓(すべて既出の画像のため小さく表示してあります。クリックで拡大出来ます)




少し分かりにくいですが、皆のストラップは緑色です。でも私のストラップは紺色でした。これは最初に病院のオリエンテーションを受けた時に、IDと一緒に貰ったものです。ブリガム&ウイメンズ病院のマークと名前入りです。

そして実は、他の人のストラップにはブリガム&ウイメンズ病院のマークの他に「AMIGO」とも入っていました。またAMIGO・・・。
何か分からないけど、私もAMIGOになりたいと思い、知り合った早々にTinaと、何故か本ブログ未登場のジェイ(実は結構よく話す)に聞いてみました。
「なんで二人のストラップはAMIGOって書いてあるの?私のは何も書いてないんだけど・・・。」
「あー、これ?私たちはAMIGOなの!フレンドフレンドー。MikiもAMIGOになれば?」
当時は全く意味が分かりませんでしたが、AMIGOというのは実はBWHの地下2階にある手術室のことです。「The Advanced Multimodality Image Guided Operating (AMIGO) suite」と言う名前なので、これらの頭文字を取って「AMIGO」です。要するに手術室なのですが、普通の手術室と違うのはCTやMRI、PETなどが手術室内にあるということです。
と言っても、健康な人にはピンと来ないかも知れません。手術室なんだからCTとかMRIとか、色々あるのが当たり前なんじゃないのか?という感じもします。が、通常の手術室にはCTやMRIはありません。こういう特殊な写真は、それ専用の部屋で撮影するものです。装置もものすごく大きく備え付けで、気軽にひょこひょこ持ち運べるものではありません。
手術室にCTやMRIがあるということは、手術しながら身体の中の写真を取ることが出来るということです。こういうことが出来ると、いちいち身体を開かなくて済むので、内視鏡で出来る手術や病変組織の検査、または難しい部位の脳腫瘍の摘出など、治療の幅が広がります。
こちらがそのAMIGO。
すごいのは、MRIの中に患者さんを入れたまま手術をしたりも出来ることです。そして手術内容によってMRIが移動出来るように、普通のMRIを逆さまにして天井からつり下げていることです。
最初にAMIGOに入った時は、かわいらしい名前に反して「ギュゴーーーー」と大きな音を立てているメカメカした部屋の様子に、なんだかSFアニメみたいだと思いました。かわいらしい名前をしたすごいメカ、というのがSFのお約束だからです。
このAMIGOで手術に立ち合うには色々な手続きが必要です。
・身体に金属を埋め込んでいないことを証明する書類の提出
・CITIのweb講義の受講、試験
・AMIGOのweb講義の受講
・AMIGOのオリエンテーションの受講
クリスマス休暇や、先週ずっとソルトレイクシティに行っていたこともあり、やや遅れましたが、私も今週無事に全てが修了しました。
そして修了と共に貰ったのが、あのAMIGOストラップでした。
最後のオリエンテーションの先生だったジャニスに、IDカードにAMIGOシールも貼ってもらいました。
「I’m friend of AMIGO!」
とジャニスに言ってみたら
「Yes, you are our AMIGO ! 」
と言って頂きました。
こちらが晴れてAMIGOストラップになったIDカードです。右上の小さいオレンジ色のシールが AMIGOシールです。このシールがAMIGOに必要な手続きや講義を受けた証明になっています。

ピンバック: 手術の観察 後編 | Translational Design Research